偶然に琥珀塊に遭遇
20055月3日

 久しぶりフィールドに出ました。山の緑、草花の香りがとても新鮮でした。いわき産白亜紀琥珀は双葉層群足沢層、笠松層、玉山層より産し、特に、玉山層よりは良質でサイズが大きいものが産することで知られています。1985年に当時としては、琥珀入りでは日本最古級のハチ化石が見つかり、最近では世界では数例しか見つかっていないアリ化石2種(ハリアリ亜科、カタアリ亜科)が見つかりました。他にはハエ、蚊、チャタテムシ、カメムシ、クモ、ダニ、ごきぶり等が見つかっています。


※写真1
黒い帯状の地層(炭化物含有層)
双葉層群玉山層 白亜紀後期 約8,500万年前
いわき市大久町

 山道を歩きながら、道路に沿った露頭を観察しながら歩いていくと、前方に黒い帯状の地層※写真1(炭化物含有層)が目に飛び込んできました。地層をつぶさに観察すると炭化物含有層の表面に1〜3mm位の琥珀が見つかりました。大きいサイズは残念ながら見つけることが出来ず、あきらめて帰ろうと足元を見ると10cm位※写真2のボール状の岩の塊が目に飛び込んできました。手に持ってみると軽く、一部が透明な褐色になっていました。瞬時に琥珀と確認できました。琥珀は樹脂が化石になったものですので、樹木等の植物化石が含まれている炭化物含有層に含まれている場合が多いので、このような地層を探すのがポイントです。


写真
琥珀 約10cm 重さ148g

 琥珀は樹脂の化石と述べましたが、硬度はモース硬度2〜3で軟らかく、紙やすりで簡単に磨くことが出来ます。古来より装身具と利用されてきた理由はこのへんにあるのかもしれません。琥珀を産出する地質時代は白亜紀(1億年前)〜新生代(1,000万年前)が多いようです。世界的な産地としては、バルティック、シベリア、ドミニカ、中国、レバノン、日本(久慈、いわき、銚子、宇部、岐阜県瑞浪市)等が有名です。外国の琥珀には昆虫の他に木の葉、花、カエル、トカゲ、カタツムリ、サソリが内包されたものも見つかっています。


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