鈴木千里(CHISATO SUZUKI)
 昭和24年(1949)年福島県いわき市四倉町に生まれる。
 13歳の時四倉史学会会員故檜山 元 先生に出会い、化石に興味を持つ。
 本業の製麺業を営む傍ら現在白亜紀の化石を中心に調査・発掘活動を行っている。



鈴木千里が通った四倉史学館
鈴木千里が少年期、四倉史学会会員
小檜山元 先生と出会い
化石に興味を持つきっかけとなった
「四倉史学館」
四倉町の博物館的存在でした。
現在建物は取り壊され展示品の管理は
いわき市に移管されました。


四倉史学会会員
恩師の小檜山元 先生


鈴木千里の主な採集史

1969年 長頚竜。鈴木千里、橋本一雄 歯化石採集。白亜紀。足沢層。
1979年 アンモナイト(メソプゾシア)。鈴木千里、直径65cm。大型アンモナイト第七号。白亜紀。足沢層。
1980年 アンモナイト(メソプゾシア)。鈴木千里、松本武雄、橋本一雄、永田豊喜次。直径105cm大型アンモナイト第八号。白亜紀。足沢層。いわき市に寄贈。
1982年 長頚竜(いわき竜)。橋本一雄、鈴木千里、松本武雄採集。白亜紀。足沢層。いわき市に寄贈。
1985年 虫入りコハク(ハチ)。鈴木千里。白亜紀。玉山層。いわき市教育委員会産出地を公有地化。天然記念物に指定。
1987年 恐竜(ネメグトザウルス)。鈴木千里。歯化石採集。白亜紀。玉山層。いわき市に寄贈。
1987年 ソテツ類(キカデオイデア)。鈴木千里。白亜紀。足沢層。
1989年 アンモナイト(メソプゾシア)密集層。鈴木千里、橋本一雄、高橋紀信確認。調査、保全を提案。白亜紀。足沢層。これを受けていわき市は、調査を海竜の里発掘調査団(いわき自然史研究会の旧組織)に委託。1991年までに基礎調査完了。その過程でメソプゾシアほか多数のアンモナイト類、ハドロサウルスの頚椎、ポリコチルス(クビナガリュウ類)、モササウルスの歯、長頚竜(クビナガリュウ)の脊椎骨、リヌパルス(ハコエビ類)、などを確認。199310月アンモナイトセンタ−開所。
1993年 スコアリコーラックス(サメの歯)。鈴木千里、小松広季(高校生)、小松広行()、佐藤正樹(同)、佐藤将司()、白亜紀。足沢層。
1993年 恐竜(ハドロサウルス)鈴木千里、小松広季(高校生)、小松広行()、佐藤正樹(同)、佐藤将司()、白亜紀。足沢層。
1993年 マクロメソドン類(魚類)。鈴木千里。白亜紀。足沢層。
1993年 虫入りコハク(アリ?)。鈴木千里。白亜紀。玉山層。
2002年 長頚竜(クビナガリュウ類)密集層。日本テレビ番組鉄腕ダッシュ。城島茂、国分太一、高橋紀信、鈴木千里。岩上美希、橋本智子、熊鰐誠、青柳幸嗣、金子裕一、神田昌則、黒山史郎、化石犬カフェオーレ、白亜紀。玉山層。番組収録中に見つかったクビナガリュウ化石はいわき市へ寄贈。他にモササウルス、サメの歯化石、コハク、アンモナイト等、多数発掘。
2003年 虫入りコハク(カタアリ亜科)。鈴木千里。玉山層。日本蟻類研究会会長 久保田政雄氏により鑑定。1993年発見の(アリ?)についてもハリアリ亜科と判明。


<最近の活動記事>
2003年10月3日付
記事提供 いわき民報


いわき民報記事内容
 いわき市大久町小久に分布する双葉層群玉山層で、世界でも数例、日本国内初となる中生代白亜紀(約8500万年前)に生息したアリ(蟻)の完全体が入ったコハク(琉拍)が発見された。発見者は、いわき自然史研究会代表でアマチュア化石研究家の鈴木千里さん(54)=四倉町字西二丁目6の3。同研究会顧問の高橋紀信さん(68)との共同研究ののち、日本のアリ研究の第一人者である日本蟻類研究会の久保田雅雄会長(神奈川県小田原市)に鑑定を依頼した結果、先月17日にアリであることが確認された。また、鑑定には鈴木さんが昭和58年に同地から採集した別の昆虫入りコハクも出され、これもアリであることが分かった。昆虫入りのコハクとしても日本最古。
 コハクは樹木の樹脂が長い年月をかけて化石化したもので、含有される植物や昆虫などから、発掘年代の生態系などを知る手がかりとなる貴重な資料。ハエやゴキブリなどの昆虫が入ったコハクは国内外で多く発見されているものの、アリに限っての発見報告は世界でも米国、カナダ、ロシアでの数例しかない。国内ではきわめて珍しい発見となった。
 鑑定を受けた2匹の昆虫は、頭部から伸びる触角(第1触角)が長く、「へ」の字形に折れており、胸部と頗郡をつなぐ接合部の腹柄(ジョイント)があるなどアリの特徹が確認されたことからアリ科と断定。体長約5_のハリアリ亜科と同約2_のカタアリ亜科のアリであることが分かった。
 製めん業を営むかたわら、長年にわたって化石の採集と研究を継続してきた鈴木さん。今年8月に小久川に沿った約8500万年前の同地層で採集したコハクを調べていたところ、カタアリ亜科の姿を発見。数千個はあるというコハクコレクションの中にアリらしき昆虫が含まれたコハクがあったことを思い出し、合わせて研究仲間だった高橋さんに相談した。
 その後、2人で国内外のコハクの研究論文やアリについて調べたうえで、久保田会長に鑑定を依頼。「間違いない」との結果を受けた2人は「白亜紀はアリの進化にとって重要な時期。地理的、生物学的にもアリの誕生を解き明かす手がかりになるのでは」と今後の研究に期待を寄せる。
 また、日本で発見報告された昆虫入りのコハクでは最古と見られるうえ、初めて見つかったアリ入りのコハクに、久保田会長は「世界的な宝となる貴重な発見」と話し、鈴木さんらの協力をもとに研究を進め「学術論文としてまとめたい」と意気込んでいる。
 また、このコハクの発見は、3日発行のいわき自然史研究21号で報告。4日、千葉県市川市で開かれる日本流拍研究会で発表される予定。



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